子をかすがいにしないといけない夫婦

人事を尽くして怒らず待つ。修行アラ僧のテーマ。
ああ、これはとっても難しい。特に「怒らないこと」はとっても難しい

ソウルメイトが遠くなる週末は、修行アラ僧にとっては辛い時間。どうしても色々なことが気に障る。でも怒ってはいけない。

そんなアラ僧に今日の修行を与えたもうたのは友人の友人、2組の話。「子はかすがい」だと言う。でも聞いてみるとどちらも「子はかすがい」ではない。「子が唯一のかすがい」または「子をかすがい」にしてるだけ。 「子だけがかすがい」の夫婦は皆を不幸にする

友人の友人1組目:
友人の友人Cさんの旦那さんは10年間浮気をしていたそうな。この10年間妻も子供も顧みず、朝仕事に出て行くと夜中まで帰らず、週末もいない。一方、遅いが毎晩帰宅する、定期的に性交渉はある、子供の行事だと頼めば週末家にいることもある。親兄弟、友人全てに「怪しい」と言われ続けつつも、まあ家に限って、と思っていた。もしものときのために相談窓口だけは確保しておいたらしい。それが突如旦那から実は10年浮気をしてました、と打ち明けられびっくり仰天。自分を侮辱した相手を許すことはできない一方自分が離婚をするはめになるなんて考えられないし、どうも夫は子供とは一緒にいたいと思っているから、離婚をしたら子供には会わせない、といえば離婚しようなんて言えなくなるはずなので、そうして引きとめておくことにした

友人の友人2組目:
友人の友人Sさんは外国人エグゼクティブと結婚10年目。最近、自分の誕生日のお祝いにワインを飲みながら夕食をしていると、酔ったその外国人の夫から「お前は子供も産めないし、離婚だ」と言われた。思えば過去5年間、不妊治療に明け暮れていたが、原因はどうも夫にあるらしいと思っている。 夫は仕事も忙しく、日本語を学べずほとんどできないが、自分もちっとも夫の国の言葉が上手くならない。コミュニケーションが難しいから、愛情は行動で示すため、アルコール中毒、DV、など、夫が必要とするヘルプは自分が積極的にプロの支援を探し、ちっともそれを受け入れようとしない夫に、上手くない夫の国の言葉で一生懸命説得を試み続けつつ、子供ができることを祈っている

この2人の友人の友人に共通しているのは、子供さえいれば夫は自分から離れないはず、という考え方。確かに、子供は夫婦の愛の結晶。一方、愛の結晶を日々育てるのは大変。意見の違いもあれば、色んな問題も噴出するだろう。そんなとき子供の寝顔を見ながら「この子たちのために何とか乗り越えよう」と協力している夫婦を見ると「子供は確かにかすがいだ」と思う。


でも、この2組の夫婦にとっては、かすがい、でなくてかすがいにしようとしてるだけ、じゃないの? 

この二人の友人には更に共通点がある。

①専業主婦でパート一つしていない。既に40代半ば過ぎのこの二人、もう既に20年以上も仕事をしたことがない「有閑マダム」
②旦那は世間的には「エリート職」についた高給取り。ステイタスの自慢でもあり、そういうエリート夫の妻達が今のお友達
③大学卒、留学経験あり、など、自尊心がとても強く、結婚してなかったら・子供がいなかったらもっと社会で活躍してたはず、と自負

経済的には夫がいないと生計がなりたたないけど、自分で仕事をして自立する自信も「汗かく気」もさらさらない。「離婚した」というより「離婚させられた」なんて世間に顔向けできないような辱めには遭いたくない。上手くいかなかったのは全て夫の悪事のせい。。。

子供をたてにすれば、夫は自分のところにつなぎとめられる。 子が唯一のかすがい。 そんな夫婦に育てられて、子供は幸せなんだろうか。
子供さえ生まれれば、夫は自分のところにつなぎとめられる。 子をかすがいにする。 そんな夫婦に生まれて、子供は幸せになるのだろうか。

修行アラ僧も女の気持ちはよく分かる。 きっとこの友人の友人の夫の2人とも、子供が欲しいと思っている、あるいは自分の子供はかわいいと思っているだろう。自分が育てられた記憶、両親や家族、兄弟のことを思っているだろう。だから子供は十分にかすがいにすることができる。

でも、「夫が一方的に悪い」とこんな人たちが本当に言える???

食器洗い機、洗濯機、掃除機などなどの文明の利器、それにスーパーやデパ地下・お取り寄せ、などなど、家事なんてすぐ終わり、後は暇にしてる「有閑マダム」に、会社でもまれる夫の気持ちが分かるか?

社会で活躍できないのは結婚したせい、子供ができたせい、育ててるのは私だけで大変なせい、そんな文句ばかりぶちまけてないか?

自分の方が時間が自由になるのだから、夫とのコミュニケーションに何が必要なのかを真面目に考えて勉強したり、共通の話題を作ったりして努力したことがあるのか?

公園デビューや私立幼稚園・小中学校のお受験はさぞかし大変でしょう。でも会社で認めてもらってお金を稼ぐのはもっと大変。夫との不仲の原因、自分にもあると思ったことはないのか?

不妊治療も大変でしょう。でももともと不仲の二人、子供が生まれたって不仲になる可能性はある。子供しかかすがいでない二人、子育てで問題が生まれたらどうするわけ?

この人たち、子供を軽く考えすぎ! 子供は道具ではない!
そんな夫婦が子供を持つべきでない!
そんな夫婦が仮面夫婦を続けるべきでない!

確かに両親揃った子供が一番幸せ。 それは本当に夫婦が愛し合っていれば。

「子だけがかすがい」の夫婦は皆を不幸にする。自分も、子供も、親兄弟も。不自然な劇を続けるなら、やめたほうがまし。子供のために離婚が最適の場合だってある。離婚したって父親、母親とその子供はそれぞれがつながっている。それぞれが愛情をかけてやれば子供は立派に育つ。子供は実は大人が考えるより、ずっと大人。 両親の不仲、何が不仲の原因かなんてすぐ分かる。 知ったとしても口に出さない。 「子だけがかすがい」の仮面家族だったと知って傷つくより、人生の様々な選択肢や事象を知り、成長した後に遭遇するかも知れない人生の局面に立ち向かえるよう、早めに準備してあげれば、それはそれで貴重な経験になるのではない?


これでも怒っちゃだめなんでしょうか?
そうですよね。。。
生きとし生けるものが幸せでありますように。

これでも派遣を悪く言うか?

人事を尽くして怒らず待つ。修行アラ僧のテーマ。
ああ、これはとっても難しい。特に「怒らないこと」はとっても難しい

日々が「怒らない」修行。

あー、今日は特にソウルメートからの反応が鈍い。メールの返事は来ないし電話には出ないし。そんなことだからイライラ、ソワソワ、普段気になりそうも無いことでも、むむむ、怒りの芽吹きに変わる。

そんなアラ僧の本日の修行は「派遣を否定する社会主義国日本」への怒りを静めること。

小泉さんが「民意」を問うて、圧倒的な支持で決めた郵政民営化。日本全体が、普段投票所に行かないような人たちもいそいそ出かけ、皆で決めたはずの結果。 その後の自民党政治、なのに気付いたら、その民意は猫の目のようにコロっと変わり、リーマンショック後の「資本主義反対!リベラル反対!」の波で一気に「修正」されてしまった。

そして目にした一つの小欄。日本郵政グループが、最大65,000人を対象として非正規社員の正社員登用すると言う。

・・・

え? この企業グループ、そもそも民営化の背景には、生産性の悪さや収益性の低さ、特に郵便事業会社や郵便局の非生産性が問われたことがあったんではなかったでしたっけ? そして人件費はその最たるもの。

この規模感でいうと、この65,000人は郵便事業会社本体と郵便局の会社に属しているのではないかと思われる。正社員に登用すると一人当たりいくら増えるのかは記述がないが、派遣・パートレベルから、ちまたに聞く「ある程度の職員レベル」である600万円程度の年収に上った、と仮定をすると最低でも一人当たり400万円アップ? 最大65,000万人満員御礼、だったとすると、2,600億円のコストアップ。

郵政グループの中で利益を出しているのは郵貯簡保。このコストアップ源は補填の必要な郵便事業会社と局。。。

そのための「修正」だったわけ? 

考えてみれば郵政の労働組合は40万人の投票者。なにこれ!単に2,600億円で票を買っただけではないか!!!!!

おっと、まだ怒るのは早い。

で、正社員になると生産性高まるわけ?サービスよくなるわけ? そうなるならまあいいけど …

どうもそうでもないらしい!

17日(木)の日経新聞朝刊に、経済協力開発機構OECD)データで「労働者1人当たりの労働時間」の国別ランキングが載っていた。それによると、財政危機で先行き危ういギリシアがトップ。以下次のようになっている

1位:  ギリシャ = 2120時間/年間
2位:  チェコ
3位:  ハンガリー

7位:  イタリア
8位:  米国
9位:  日本   = 1772時間/年間

16位: 英国

25位: フランス
26位: ドイツ


28位: オランダ  =1389時間/年間

一見、よい子ギリシア働く人の国!と見えるが、実はこのランキングには以下のような傾向があるようだ

一、ランキング上位の国(一見働き者が多くみえる国)では、パートタイマーが少ない (記事中にも明記)
二、ランキング1位のギリシアは公務員の割合が高く、2、3位のチェコハンガリーは言わずと知れた元社会主義国
三、ランキング上位の国は、7位のイタリアまで含めても労働生産性が低い

要は、

働き者だから長時間労働ではない。単にだらだら働いてるだけ
長時間労働するのは、きっと残業代を貰うため。「労働者」の権利を行使しまくり
生産性も低いので経済構造が弱く、財政出動に頼る社会に甘んじる
国の信用は失墜、財政難にあえいでる・・・

そしてこの公務員たち、ギリシアでは緊縮財政に反対し、労働時間を使って今度は反発デモに力を入れている。。。

それがギリシア、そして

・・・

明日の郵政の姿ではないか!!!!!

郵政なんて、元々「役所」。 非正規雇用者を正社員登用したら、ミニギリシアになっちゃうんじゃない???

ちょっと待ってよ!
郵貯で補填しないでよ!
簡保で補填しないでよ!
普通の企業とおんなじなんだからさ、利益上げようよ、利益!
2,600億円を軽くみないでよ!
民営化、分社化、生産性アップ、これってアラ僧の「民意」も含んでるんだけど!!!
いつから日本は社会主義国になったわけ? っていうか、実質社会主義を脱却しようとしてたんじゃなかったの?!?!
なんのために投票したと思ってんのよ!

これでも怒っちゃダメなんでしょうか?

そうですよね。。。

あーあ、今晩電話来るはずだったのに、ソウルメイトからはつれないメール、送りつけられただけ。夜中までこれ書きながら待ってたのに…

ああそれでも… そうだね、唱える必要があるんだよね…

生きとし生けるものが幸せでありますように。

このままじゃ保育士がいなくなる!

人事を尽くして怒らず待つ。修行アラ僧のテーマ。
ああ、これはとっても難しい。特に「怒らないこと」はとっても難しい

日々が「怒らない」修行。

今日の修行は「保育士がいなくなる悪循環」への対応。

ああ、今日はソウルメイトからの連絡が滞りがちだなあ。。。 

そういや、

一昨日のエントリーで子ども手当配偶者控除について書いた。愚策の子ども手当ても、社会に経済的に子育て手伝ってもらって当たり前と思うようになる主婦にも頭にきた。 ふと新聞に目をやると・・・でも、、、やっぱり政府も役所も人事を尽くしてないじゃん!!!これじゃ(アラ僧も含めた)愚衆がのさばっても仕方ない! いや、やっぱりこれは戦後の「モデル家族」システムのなれの果てだ!!!

我が区、東京S区は、働く子育て世代には最悪の生活地域らしい。今年4月1日時点での保育施設の待機児童が725人で東京23区中のどんびり。東京23区全体では約4,700人だのに、1区だけで15%。これは大きい。エリート地区(玉川、奥沢、瀬田など)を抱えて税収は問題なく、公立の保育所作ろうと思えば可能ではないの??? どうも金だけが問題じゃないらしい。



保育士が足りないらしい。
アラ僧が子どものころは、保育士・・・保母さんって言ってたっけ?・・・や幼稚園の先生は人気の職業。
なぜいなくなった?


今日は時間がなくて調べられないけど、修行アラ僧の仮説としては以下が背景だ。


保育士は「士」なれど女性の仕事:これは差別でなく、適性から言って、子どもの世話や発育を安心して任せられるのはやっぱり女性中心

保育士になる(あるいはなっていた)女性も、「結婚退職」のくびきから抜けていない

結婚または出産を機に辞めてしまう

(過去は特に)一旦やめると、「専業主婦」となり家庭専念。配偶者控除のとりこになり働きに出ない

保育士になる人口は少子化若い女性の職業観の変化により減少、「戻り」も少なく増えることはない

保育士が足りないので保育所が増えない

数少ない次世代の保育士も一般女子と同じように、結婚退職、専業主婦化・・・


保育士の資格要件とかの問題ではなく、結局ここにも戦後の「モデル家族」システムという悪巣が作ってしまった怪物がのさばっているからいけないのじゃないか!!!

・・・

ああ、怒っちゃいけない。

でも、代わりが子ども手当てでしょ?子ども手当ては別のものに消えてくんだよ!
少子高齢化への歯止めはかからないよ!
経済効果も少ないんだよ!

このままじゃ日本から保育士がいなくなる!!!
働きたいお母さんはどうすればいいんだ!
子ども手当てより現物だよ!!!

これでも怒っちゃだめなんでしょうか?

そうですよね。。。

生きとし生けるものが幸せでありますように。

シニア以外が馬鹿を見てる日本

人事を尽くして怒らず待つ。修行アラ僧のテーマ。
ああ、これはとっても難しい。特に「怒らないこと」はとっても難しい。

日々が「怒らない」修行

今日の修行は「シニア以外が馬鹿を見てる日本」への怒りを抑えること。

6月8日に菅新政権が発足。「最小不幸社会」を作り「強い経済、財政、社会保障」を実現したいと意気込んでいる。キャッチフレーズを何にするかは別として、社会保障に手厚く対応すること、はいつの世でも政権に求められる大事なこと。赤ちゃんからお年寄りまで、福祉国家である現代先進国に住む人々はみな「私たちの生活を支援して!と叫んでいる。が、聞こえるのは結局シニアの声のみ。だって、投票所に自由に足運べるのは人口の3割以上いる60歳以上のリタイア層。昨日のエントリでは子ども手当てへの怒りについて述べたけど、世の中の大局を見ればこの国は終戦直後から全てが年寄り保護のために進んできたようなもの。年寄りが金持ってるからって、銀行まで年寄りばっかりに尻尾振る。 ソウルメイトとよく議論したよなあ、このトピック。また今度話そうっと。

さて、このシニア層、どんどん増えていきます。各種調査資料によると、これから20年以内に日本の人口は4割近くが60歳以上のシニアになる試算。特に65歳以上の人口の成長率はなんと2〜3%です。30歳未満の人口が毎年1%近く減っていっているのと対照的。そういう中、1,400兆円といわれる個人金融資産の6割は60歳以上が保有、そして負債を含めた純資産に直すと住宅ローン等を抱えて負債が多い20代や30代ではマイナスに陥るため、約8割が60歳以上のもの。*1

総務省の家計調査によると、現在のリタイア世帯、つまり世帯主が無職、でかつ「婚姻している」世帯の月間生活経費は約30万円。こういった世帯の持ち家率は約9割に達するため、家賃が入っていないのがミソだが、それを除いた経費の約7割は公的または企業から支払われる年金給付金。後は預金の取り崩しとか、保険金とか、配当収入などで成り立っている。積極的にな〜んにも考えていなくとも、生活費の7割は整っていた、というのが実態。もちろん月間経費がいくらかかるか、なんていうのは人それぞれ。贅沢な暮らしをする人はもっと必要だろうし、質素な暮らしでいいやと思えばもっと少なくてもよい。でも公的あるいは企業の年金が大きな生活の糧になっているのは平均像で見れば変わらない。

でも私は知っている。そして最近また確認してしまった。アラフォー世代の年金は、支払った金額より受け取る金額の方が少なくなる可能性が高いってことを。。。血みどろになって働いてきたのに何でだよ〜

待てよ、自分は退職した後いくらあれば安心して暮らせるのだ???

心配になった修行アラ僧はざっくり計算。さっき言及した約30万円の月間生活費が必要と仮定して、(アラ僧の時代には)年金支給が開始される65歳からカウントするとして、自分は平均寿命の87歳、夫は同じく82歳まで生きるとして、ごくごく普通の暮らしをするとした。今はデフレ時代だけど、これからどうなるかは不明、よって生活費水準は変わらないと前提をおいた。

すると、なんと手年後の生活費は9,000万円近く必要なんだ〜〜〜。あ、某銀行のHPでは8,500万円とありました。でもはっきり言って誤差範囲ですね。しかも、今アラ僧は賃貸の身。年取ってお家がなければ30万円では足りないわけで、我が街S区に住もうとしたらそれはそれは相当の家賃が必要。てことはえ、一本たつってことかも知れないのです。

その銀行のHPによるとアラフォー世代では、死ぬまでにもらえる年金総額は約3,800万円、残りは退職金や預貯金などの取り崩しで2,600万円 … てことは、8,500万円-(3,800万円+2,600万円)= 2,200万円足りないってこと。しかも「国が今言ってる程度の年金はもらえるはず」という前提のもとです。人口動態や労働力、そしてマーケット運用の結果により、年金支給額の試算は年々、いやもっと頻繁に変化をしており、増加ではなく、減少傾向あるのみなんですよ。

それじゃどうやって生きてけばいいのよ?!

と自力でためようとしたって、社会保険料は毎年給料の増加率よりハイピッチで伸びており手取りは減少気味、ボーナスは会社の業績不振で伸びず。転職先探しても、軒並み契約時の給料は抑え気味、よって下降覚悟で行かねばならぬ。 なけなしの預貯金を率のいい投資にまわすか、と言っても金融不安でとてもじゃないけどジャンプできず。

結局何って、ペイオフ限度まで都銀さん、地銀さんに預けておくのが一番安心???

そういう考えも甘い! だって銀行も景気不振で企業にも貸せず、とび技の運用商品はリーマンショックでぼろぼろ。して、銀行が運用先に困って、お金を流し込んでるのは、破綻寸前の日本国の国債!!! 

年寄り増えて福祉充実すべし → でも景気低迷で税収少なし → 財政出動で補填すべし → 原資ないから国債発行すべし → 国債発行は借金の拡大、国どんどんあぶなく見える → 海外企業・投資化引き上げ → 金融伸び悩み → 経済ますます停滞 → 税収上らず福祉充実できず → 財政出動

しかも! 国債はじゃんじゃん発行されると同時にじゃんじゃん償還される。償還するためにもじゃんじゃん国債を発行。そして償還を受けているのは他でもない、60歳以上のお年寄り。 お分かりのとおり、①個人の国債の持ち主もお年寄り多し。だって「国だから潰れないし安心」、②郵貯の8割、銀行預金もその多くが国債購入に当てられており、その6割をお年寄りが持っている! もう、国も銀行もお年寄りのために働いてるの???

ぐるぐる回って、修行アラ僧の時代にはなんにもなくなっちゃう、あるいは日本破綻!! 
そんなの冗談じゃない!!!

おっと、怒っちゃいけない。対策対策。怒りを抑え、何ができるかを考えよう。幸せのために。

怒らず焦らず老後のお金を守りたい修行アラ僧の考え

その一、日本国債に投資してない銀行を探す
そんな銀行は邦銀にはありません。だから外国銀行。え〜、外銀はいや〜という方、そっぽ向くのはまだ早い。

その二、潰されない銀行銀行を探すリーマンショック後、Too Big to Fail(大き過ぎて破綻させられない)が露呈。やっぱりグローバルの大きな金融機関でしょう。
一つ前のクライテリアを無視すれば、日本だったら三菱東京UFJ銀行三井住友銀行そしてみずほ銀行だけでしょう。後は大手地銀さんでしょうか。

その三、「日本国民」として守られる、重視される銀行を探す
そうです、どんなに大きくても安定してても、結局外国人は「資産凍結」などの憂き目に遭いかねない!
だから外交的に日本に近い、あるいは別の意味で日本人でも大事にしてもらえるところがよい

その四、ある程度の金があるなら、預貯金としておいておく。無理に投資なんてしない
この30年間みると、結局なんにもしなかった人が一番得してます。なくしたくなかったら別に投資なんてせずに持っておいた方が損がない
投資するなら、「もうちょっとやれば…」と引きずられずに、引き上げタイミングをきちんと手数料引いた逆算値で理解しておく
ポリシーに沿ったことしかしない。虎の子なら大事にしましょう。結局歴史が語ってるのは「血と汗と涙だけが形として残る」です
不動産ならマンションじゃないですよ〜、土地です。あ、この話はまた今度いたします。怒りの芽吹きが感じられる論点あります。

一〜三、そんなことどうやってすんねん?と思うでしょう。修行アラ僧は一〜三に見合う金融機関をCitibank銀行だと思っています。
グローバル背景にした邦銀(だから「Citibank銀行」と銀行が名前につけされられています)。預金保険機構にも入ってるからペイオフ上限までは預金保護されるし、全体としてはまさにToo Big to Fail。他の邦銀とちがって日本国債しかみなくありません。

ちなみにこのブログだけ読んでCitibank銀行に全て預けたら破綻しても、自己責任ですよ。預金自体も金融商品です。
銀行に投資してるようなものですから、しっかり納得してからにしてくださいね。

しっかし、Citibank銀行、行員の態度めちゃ悪! あきれるばかり!
後からきたお年寄り数組に横入りさせないでよ!
口座開設すんのに、あなたは口座作る必要あるんですかなんて聞かないでよ!
質問には真面目に答えてよ!
昔の邦銀支店長じゃあるまいし、態度だけでかくて、嫌そうで偉そうな説明と口座開設手続きで1時間強が苦痛なんですけど!
金もってなさそうなアラフォーですけど、将来の年寄りなんですが!

もう、金融機関も年寄りばかりみて! そりゃ現在の収益源でしょうが… 

これでも怒っちゃだめなんでしょうか?
そうですよね。。。 何もかも、老後のため。

せっかく昨日はサッカーW杯で日本がカメルーンに勝って気分よかったのにぃ。
ソウルメイトと久しぶりに試合見て嬉しかったのにぃ。

生きとし生けるものが幸せでありますように。

*1:詳しくは総務省の家計調査などで計算できますが、少し古めのデータだが、図にまとまった資料を以下のHPで紹介している方がいますhttp://www.gamenews.ne.jp/archives/2009/01/post_4462.html

呆れる愚策・子ども手当て&配偶者控除

人事尽くして怒らず待つ。修行アラ僧のテーマ。
ああ、でもこれはとっても難しい。特に「怒らないこと」はとっても難しい
日々が「怒らない」修行

今日の修行は子供手当てと配偶者控除問題相手に心を静める」こと。

毎朝眠い目をこすりつつ、マンション階下のポストで新聞を取り出す。労働者である修行アラ僧が読むのは、日経新聞。実は定期購読をいつ辞めようかと思い悩んで早10年。同僚とか取引先との話題づくりには必要なんですよね〜。しかし、最近は「私の履歴書」も選択的にしか読まないし、そんなに時間の余裕もないので、斜め読み、すくい読み。そういや私のソウルメイトは新聞の論点・重要情報をぱっとつかむのが上手いんだよな… 

6月14日(月)の朝刊3面を開けた途端に目に飛び込んできたのは「子供手当て 再設計に難題 〜満額断念、配偶者控除廃止が焦点」。こ、こ、子供手当て! そして配偶者控除。日本の税制、いや年金、健康保険、などあらゆるシステムが「モデル家族」と呼ばれる夫婦+子供2人をベースに作られている現状に疑問を持っている修行アラ僧に対し、この記事は今日の修行を与えたもうた…

子供手当ては平成22年6月から支給開始。初年度は半額支給で、中学校終了までの子供一人につき、月額13,000円をその父母等、子供を監護しかつ生計を同じくしている人に支給するもの。具体的には、今まで児童手当を受給していた人以外は、市町村への「子ども手当て認定請求書」の申請手続きをし、認定通知を受領、そして市町村からの振込を受けることになる。この6月には4〜5月の2か月分が振り込まれ、次は10月に6〜9月の4か月分、そして来年2月に今年10月〜来年1月分が振り込まれるという、「後払い」。一人年間156,000円、満額になったとすると312,000円。支給額の合計は2.7兆円と言われている*1。満額になるとこの倍の5.4兆円。 

子ども手当ての目的は、少子高齢化が進む日本で時代を担う子どもの育ちを社会全体で応援するため、そして先進諸国の中でGDP費で子育てにかける予算がもっとも少ない国だとか*2 まあそうだけれど。

志は高く、されど金が無い、というのが現状らしい。 日経新聞によると、前鳩山政権時代に制度設定されたこの手当て、やっぱり財源確保も難しいので見直しを迫られている、と菅新首相が表明。 元々2010年度は半額支給で今月から支給が開始され、2011年度からの満額支給にする予定だったものを、追加部分については、保育サービスなどの「現物支給」に振り返るなどの方向修正も検討したいとのこと。 既に打ち切られた「年少扶養控除」に加え「配偶者控除」の打ち切りも検討中。至極当たり前じゃん…と思ったら、政府内では慎重論が根強いらしい…なぜか。 

日経新聞上には、中村健二税理士の協力を得て作成したという、「子ども手当てで手取り収入がどう変わるか」のシミュレーションが掲載されていた。子ども手当てによる収入押し上げ効果から児童手当、不要控除廃止、配偶者控除廃止の収入押し下げ要因を引き、300万円、500万円、700万円、1500万円の年収層別、そして共働きか専業主婦かの世帯別にその影響を算出したもの。 世帯設定は、子ども1人の場合と2人(そう、モデル家族)の場合。

もちろん満額支給で様々な控除が維持される場合が一番インパクトは大きい。「モデル家族」で年収1000万円の世帯なんて406,000万円の増収。でもこれは財源ないしダメでしょ。 逆に、半額支給で控除も廃止される場合は子ども2人で年収が300万円、500万円の世帯以外は13,000円〜163,000円の減収。あ、ちょっと待てよ。 実はとばっちり受ける、子どもゼロ世帯では配偶者控除が廃止されると54,000円〜158,000円の減収になってる! それって不公平?

不公平って言えば… 子ども手当てもおかしいし、実はそもそも配偶者控除だって変なんじゃないの?

なぜなら、

(1) 子ども手当てには所得制限がない。 今更でかい字にしなくても、周知の事実ではありますが、これは大事です。 キャッシュフローリッチのエリートサラリーマンも、企業家も、誰でも貰える。厚生労働省のホームページ内にある「子ども手当てについて一問一答」では子ども手当てを設けた趣旨の説明として、「子育て世帯からは、子育てや教育にお金がかかるので、経済面での支援を求める声が強い」と説明している。 でも、そもそも年収1000万円とか、1500万円とかそれ以上貰ってる人に「手当て」なんて必要ないはずでは? 貰った世帯が「有難うございます、ご恩は忘れません、私どもの子ども達はお国のために頑張ります」なんて喜んだり感謝したりするもんでもない。エリート世帯の専業有閑マダム主婦で子ども二人だと、満額支給、配偶者控除維持だと307,000円増加するらしいけど、そんなに子育て大変なら、車をBenzやBMWVolvoなんかから国産車に変えて、子どもを公立学校に通わせればそれでいいのではないんですか?小学生の99%、中学生の90%は公立学校に通ってるんですよ! 東京都では26%の子どもが私立中学に通い、私の住むS区では31%が私立中学に進学してるとか。 中学校までは義務教育です。 手当て貰うくらいなら、公立中学で立派に育てることを考えてはいけないんだろうか? ちなみに修行アラ僧はS区の公立小学校、公立中学校で育ててもらいました。

(2) 子ども手当ては子育てに関する自己責任を無視している。 この意見には色々反論もあるだろうけれど。 今の時代、普通の大人なら、子どもを育てるということは経済的にどういうものなのか、ということを考えてから妊娠・出産に踏み切らないものだろうか? そして、「子どもが生まれたから一生懸命働こう」と夫婦で考え家計を支えていくものではないのか? 子育ては厳しい、経済的に支援をしてくれなどと大昔は言えなかったはず。 専業主婦の世帯が今なお圧倒的に多いのには驚く。夫はキャリアを積んで好きなことをしているが自分は子育てばっかり、保育所が見つからないから働けない、両立は大変などと言ってくすぶってる女性は多いのでは? 手当ての財源は税金ですよ、所得税も多くを占めるんですよ。 

(3) 配偶者控除は専業主婦を増やし、中途半端なパートで税収機会の損失をもたらす。  自己責任で働こうとしない人が増えるのは、控除のせい。特にサラリーマン世帯では、そもそも年金、健康保険など、ほとんど夫1人前しか払われてないのに妻の分も「払われたことになってる」ので便益は享受。それに加えて自宅にじっとしてる、あるいはちょっとしか働かないだけで控除の対象となる。だからもっと働く気がなくなる。 単身者世帯はその分税金多く支払わされてるんですよ。 税金は国民の義務。享受する便益があるなら義務も果たす、これが普通では? 控除はなくし、税金支払っても相当額の手取りが手元に残るようにしてはどうなんだろうか?

しかも!テレビを見りゃ、子どものためか何か分からない買い物をしてる主婦だらけ!なんなのこれは一体!! 同類に見られたくないからああいうのはやめて欲しい〜!! … いや、怒っちゃいけない。

子どもに手当て、そんなにしたいなら、例えばこんなのどうでしょう。 育つ環境の差が経済力の差なら、その差を小さくすることにフォーカスすべき!

一、直接手当てと環境の充実の二本立てで行くべき。お金は渡しちゃったら何に使われるかコントロールできないですから
一、所得制限は断固として入れるべし。直接「手当て」とするなら、900万円以上の年収の世帯にはゼロでいいでしょ
一、子どもがすくすくと育つためなら、義務教育の学校の充実に使ったらどうでしょう。昼食に加えて朝食出したっていいし、塾の代わりに補講授業をしたり 
一、子ども産んだら自己責任で育てられるよう、配偶者控除は財源があったって絶対廃止。人間働かなければ食べられないんですよ。勤労意欲を持ちましょう
一、保育所は欲しいですよね。私設、公的、のほか、もっと企業内に設置してもらえるよう、補助金をそっちに出してはどうでしょう

そうそう、こんなデータがあります。私の住む地域の学校区域別の年収です。

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S区学校区別平均年収

小学校
順位 学校  平均年収(万円) 学区域(注意書き参照)
1位 M正小学校  742     喜多見8-9丁目、砧8丁目、成城1-6丁目
2位 S田小学校  718     上野毛3-4丁目、瀬田1-5丁目、玉川台1-2丁目
3位 K品仏小学校 713     奥沢6-8丁目、尾山台1丁目、玉川田園調布1丁目、等々力6丁目
4位 H玉川小学校 704     奥沢1丁目、東玉川1-2丁目
5位 H深沢小学校 702     駒沢5丁目、等々力7丁目、深沢1-5丁目

中学校
順位 学校  平均年収(万円) 学区域(注意書き参照)
1位 H深沢中学校 701     駒沢5丁目、深沢1-5丁目、等々力3,7-8丁目
2位 S田中学校   693     上野毛3-4丁目、瀬田1-5丁目、玉川1-4丁目、玉川台1-2丁目、用賀1-2丁目
3位 O沢中学校   692     奥沢1-3丁目、東玉川1-2丁目
4位 T川中学校  689     上野毛1-4丁目、等々力2-3丁目、中町1-5丁目、野毛1-3丁目、深沢5丁目
5位 Y幡中学校  686     奥沢2,4-8丁目、尾山台1丁目、玉川田園調布1-2丁目、等々力6丁目

資料:
Attractors Lab Co. Ltd. のホームページ(http://www.a-lab.co.jp/research/setai-nenshu/05.html
S区のホームページ「通学区域」(http://www.city.setagaya.tokyo.jp/030/d00007680.html

(注意書き)番地による違いまでは反映していません。詳しくは、上記のS区のホームページをご覧ください。あ、何区か分かりますね。


学区域から見ると同じ地域の小学校と中学校が結局1〜5位を占めています。全体として小学校から中学校に上ると、平均年収が下がってますね。例えば、2位のS田中学は、S田小学校と隣接していますが、学区域が広がるからか、あるいは私立学校に出て行くエリート・リッチ世帯の子どもがいなくなるからか、平均年収が大幅に下がります。

何でこんな地域の人たちへの手当てのために税金払わないといけないの?

民主党責任とってよ!
手当てやめようよ! 私は自分で稼ぐよ!
さっさと配偶者控除もなくしてよ! 私はいらないよ!
郵政もひっくり返したじゃん!
なんで働いても働いても税金上ってくの? こんな愚策のために!

これでも怒っちゃだめなんでしょうか?

そうですよね。。。

生きとし生けるものが幸せでありますように。

*1:2010年6月14日日経氏新聞朝刊3面、「成長押し上げ効果」の欄参照。これまでの各種報道では「2.3兆円」とする記述やコメントが多かった。ここでは前提の確認はしていません。本稿の大勢に影響はないのでご了承ください

*2:厚生労働省ホームページより以下参照ください。 http://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/osirase/dl/100407-1a.pdf

ああ有常・カード会社のずさんな電話

人事を尽くして怒らず待つ。修行アラ僧のテーマ。
ああ、でもこれはとっても難しい。特に「怒らないこと」はとっても難しい
日々が「怒らない」修行。

今日の修行は「カード会社のずさんな電話」への対応。

顧客の登録情報を変更する、お知らせをする、など、よ〜く自宅に電話がかかってきます。ちょっとしたトレーニングや真っ当な対応で、お願い電話だって、実は誤り電話だって顧客満足度につながるツールになりうる。ところが、、大抵の企業のすることは逆のことばかり。不景気の今はコスト削減優先、というかコスト削減至上主義。そのために顧客の協力が必要なこともあるのに、筋の通った説明ができるように社員やパートを育てず逆効果。窮鼠なんとかで嘘ついてごまかそうとするオペレーターあり。

そんな失態を修行アラ僧に露呈し、修行の機会を与えてたもうたのは某大手カード会社。

2006年12月20日に公布された「改正貸金業法*1。これには、20%以上の金利を違法とするいわゆる「グレーゾーン金利*2の撤廃のほか、カード会社や消費者金融カードキャッシングやローンを合わせた総額を年収の3分の1に限定する上で必要となった「名寄せ*3を楽に行うため、オペレーターが電話にてカード明細書の送付先住所の変更依頼をしてきた、というのが背景のようなのですが…

今日は日曜日。訳あってしばらく遠くにいるソウルメイトに想いをはせながら、午後自宅で寛いでいたところへの一本の電話。

「ク●●●●●●の■■と申しますが、▲▲様ですか?」

持ってる大手カード会社の名前でしたが、パートのお兄さん風のなんとも素人っぽい第一声。
「オレオレ」撃退に自信はあって怖くないし、この声ならそこまで大胆なことはしないだろうと「はい」と返事。

すると、

「ご住所が東京都S区●●の●●様ですか?」と聞いただけで、「複数のカードをお持ちだと思いますが、●●●銀行でもクレジットカードお持ちですよね?」といきなり保有カード情報にジャンプ。

この会話、本来こんな具合に進んではいけないはず。

というのも、(1)詐称の可能性の問題(何故あなたが「ク●●●●●●●」の人と言えるわけ?)、(2)違法行為の問題(そうだとして、何故これが業務上の電話と分かるわけ?)、そして(3)秘匿性の問題(顧客への明確な「本人確認」のステップもなく、何故カード保有情報をぺらぺらしゃべるわけ?)のいずれもクリアしてないから。

むむっと芽吹きそうな「怒り」の感情を抑えて何の用か聞きながら、①〜③を確かめると、複数の保有カードの登録住所が異なるので変更してもらうために電話をしたというのです。何故かと聞くと「法律がそう言っているからです」とのこと。そして「金融法という法律です」というのです。「そんな法律があるのですか」と聞くと「そうです」と自信たっぷり。

でも、日本には「金融法」という法律はありません*4。 金融業界や金融商品の販売手法などを規制するための法律を総括して「金融法」と呼ぶことはありますが、あくまで便宜上の話です。

で、怒りの芽吹きを感じながら、ぐっとこらえて、、「そんな名称の法律は日本にはありませんが、具体的にどの法律のどの条文に住所を変更しないといけないと書いてあるのでしょうか」と聞くと、「少々お待ちくださいませ」といわれて待つこと5分強。

「法律は、貸金業法といいます。最近改正されたんです」とのこと。 あ〜でも改正貸金業法にはそんなことは書いていない!!! ので、「一体どの条文ですか?。そもそもこうやって電話してきたあなたがク●●●●●●の方で、正当な理由で電話をしてきていると、どうやって私が確信できるんでしょうか?」というと、また「少々お待ちくださいませ」といわれて再度待つこと5分強。

出てきた答えは「カード更新時に住所変更がされていないと、カードが更新されないということでした。銀行でお持ちのカードは銀行に行って変更する必要があります。お客様センターの番号を差し上げますので、そこに掛けていただくとク●●●●●●●であることが分かります」

・・・

ちょっとお!!! 私の質問の大事なことに全く答えてないじゃないですか。。。 何で住所変更しないとカード更新時に更新されないの???そもそもさっき言ってた貸金業法の条文はどこに行ったのさ!!!

…おっと、怒っちゃいけない。この世の生きとし生けるもの全てに慈悲の心を。

「もういいですか? どうせ私掛けなきゃいけないなら、電話終わってもいいですよね?」

とぶちきれる前に兄さんとはさよなら…

今日の電話は、改正貸金業法で、融資額も金利も下げなければならない一方、今まではカードやローンの個別契約などの「契約ベースの管理」から個々の顧客の契約を総括して全体として管理する「顧客ベースの管理」への移行に必要な多額のシステム投資を強いられコスト高になったカード会社の対応措置のプロセスの一つ。 

住所の一本化で顧客の同一性を確認。完全名寄せを可能とする
各顧客との連絡チャネルを一本化し、通信コストを削減する

でも、顧客の立場だと、住所の一本化がいいわけではない?

長期の単身赴任で福岡にいる旦那が主に使ってるカードと、名古屋に残った専業主婦の妻が主に使ってるカード。専業主婦は契約者になれないから、名義はどっちも旦那。 両方旦那に送るのも、両方妻に送るのも、不便じゃないですか?

家族カードを年金暮らしの母親に提供する息子。母親は自分の支出を管理するため明細を見る。自分は別のカードを主に使ってる。そんな母親向けカードの登録住所は実家で、別のカードは息子の住所じゃだめなんですか?

インターネットで明細を見るカード、郵送で受け取りたい明細。 郵送してもらう方は、定期的にポストをチェックしてくれる人がいる実家に送ってもらってはいけないのですか?

住所が異なっても、更新カードが届く時、その住所に受け取りにいくと言うならそれでもいいんではないですか?



…自分で言っててなんだけど、これはこじつけにも聞こえるな…。



やっぱり怒りの芽は、オペレーターの醜態が原因だ。

金融法なんてないぞ!
貸金業法には住所の変更なんて規定されてないぞ!
住所が違うとなぜカードは更新されないんだ!
5分間、2回も待たせるな!

要は、カードの契約ができる、つまり日常労働に励んでいておいそれと情報変更のための諸手続きに時間を使えない人を相手に、何故手間をかけてでも住所変更をしなければならないのか、をしっかり説明できないような人、そして窮地に追い込まれると嘘つくようなシロウトさんには電話は掛けさせちゃいけないのではないかと。しかも、安心して自分のカードのこと話していい相手かどうかの確認くらいさせてくれてもいいのではないのかと。

それくらいトレーニングしてくださいよ!
もうちょっとクオリティ上げてくださいよ!

でも、考えてみたらカード会社なんて昔からこうだったかも。
万物は無常というけど、これって有常?

これでも怒っちゃだめなんでしょうか?

そうですよね。。。

生きとし生けるものが幸せでありますように。

*1:詳しくは日本貸金業協会のページをご覧ください。http://www.0570-051-051.jp/contents/outline/1-1.html

*2:「みなし弁済」として認められていた、改正前の利息制限法と出資法の間の金利のことを言います。旧貸金業法では、その43条の条件を備えた場合、旧利息制限法の上限金利を超える金利による利息を支払った場合でも有効としたものです。

*3:金融機関において、複数の契約や口座を持った顧客がいた場合、その情報を一元管理したり、その顧客の同一性を確認したりするプロセスを言います。

*4:2010年6月13日現在「書きかけ項目」ではありますがhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E8%9E%8D%E6%B3%95でも言及されています。