これでも派遣を悪く言うか?

人事を尽くして怒らず待つ。修行アラ僧のテーマ。
ああ、これはとっても難しい。特に「怒らないこと」はとっても難しい

日々が「怒らない」修行。

あー、今日は特にソウルメートからの反応が鈍い。メールの返事は来ないし電話には出ないし。そんなことだからイライラ、ソワソワ、普段気になりそうも無いことでも、むむむ、怒りの芽吹きに変わる。

そんなアラ僧の本日の修行は「派遣を否定する社会主義国日本」への怒りを静めること。

小泉さんが「民意」を問うて、圧倒的な支持で決めた郵政民営化。日本全体が、普段投票所に行かないような人たちもいそいそ出かけ、皆で決めたはずの結果。 その後の自民党政治、なのに気付いたら、その民意は猫の目のようにコロっと変わり、リーマンショック後の「資本主義反対!リベラル反対!」の波で一気に「修正」されてしまった。

そして目にした一つの小欄。日本郵政グループが、最大65,000人を対象として非正規社員の正社員登用すると言う。

・・・

え? この企業グループ、そもそも民営化の背景には、生産性の悪さや収益性の低さ、特に郵便事業会社や郵便局の非生産性が問われたことがあったんではなかったでしたっけ? そして人件費はその最たるもの。

この規模感でいうと、この65,000人は郵便事業会社本体と郵便局の会社に属しているのではないかと思われる。正社員に登用すると一人当たりいくら増えるのかは記述がないが、派遣・パートレベルから、ちまたに聞く「ある程度の職員レベル」である600万円程度の年収に上った、と仮定をすると最低でも一人当たり400万円アップ? 最大65,000万人満員御礼、だったとすると、2,600億円のコストアップ。

郵政グループの中で利益を出しているのは郵貯簡保。このコストアップ源は補填の必要な郵便事業会社と局。。。

そのための「修正」だったわけ? 

考えてみれば郵政の労働組合は40万人の投票者。なにこれ!単に2,600億円で票を買っただけではないか!!!!!

おっと、まだ怒るのは早い。

で、正社員になると生産性高まるわけ?サービスよくなるわけ? そうなるならまあいいけど …

どうもそうでもないらしい!

17日(木)の日経新聞朝刊に、経済協力開発機構OECD)データで「労働者1人当たりの労働時間」の国別ランキングが載っていた。それによると、財政危機で先行き危ういギリシアがトップ。以下次のようになっている

1位:  ギリシャ = 2120時間/年間
2位:  チェコ
3位:  ハンガリー

7位:  イタリア
8位:  米国
9位:  日本   = 1772時間/年間

16位: 英国

25位: フランス
26位: ドイツ


28位: オランダ  =1389時間/年間

一見、よい子ギリシア働く人の国!と見えるが、実はこのランキングには以下のような傾向があるようだ

一、ランキング上位の国(一見働き者が多くみえる国)では、パートタイマーが少ない (記事中にも明記)
二、ランキング1位のギリシアは公務員の割合が高く、2、3位のチェコハンガリーは言わずと知れた元社会主義国
三、ランキング上位の国は、7位のイタリアまで含めても労働生産性が低い

要は、

働き者だから長時間労働ではない。単にだらだら働いてるだけ
長時間労働するのは、きっと残業代を貰うため。「労働者」の権利を行使しまくり
生産性も低いので経済構造が弱く、財政出動に頼る社会に甘んじる
国の信用は失墜、財政難にあえいでる・・・

そしてこの公務員たち、ギリシアでは緊縮財政に反対し、労働時間を使って今度は反発デモに力を入れている。。。

それがギリシア、そして

・・・

明日の郵政の姿ではないか!!!!!

郵政なんて、元々「役所」。 非正規雇用者を正社員登用したら、ミニギリシアになっちゃうんじゃない???

ちょっと待ってよ!
郵貯で補填しないでよ!
簡保で補填しないでよ!
普通の企業とおんなじなんだからさ、利益上げようよ、利益!
2,600億円を軽くみないでよ!
民営化、分社化、生産性アップ、これってアラ僧の「民意」も含んでるんだけど!!!
いつから日本は社会主義国になったわけ? っていうか、実質社会主義を脱却しようとしてたんじゃなかったの?!?!
なんのために投票したと思ってんのよ!

これでも怒っちゃダメなんでしょうか?

そうですよね。。。

あーあ、今晩電話来るはずだったのに、ソウルメイトからはつれないメール、送りつけられただけ。夜中までこれ書きながら待ってたのに…

ああそれでも… そうだね、唱える必要があるんだよね…

生きとし生けるものが幸せでありますように。